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2006年 06月 30日
『黒耀宮』黒瀬珂瀾歌集
2002年12月28日発行 ながらみ書房 2500円+税 四六版 160ページ いわゆる歌壇の慣習に則った形式のなかで自分を出すことも可能なのだ。 中部短歌叢書第199篇。巻頭に著者の師、春日井健氏の解説。発行からそろそろ一ヶ月経つがネット書店で検索してもヒットしない(怒)。 大辻隆弘氏がこの本のサイトの掲示板で書いていたが、私も一気に読めた。構成がいい、という表現だとなにかぴんとこないが、著者あとがきの冒頭の「僕は物語を書き綴るつもりでした」から、読みやすさの理由が分かる気がする。 装丁は微妙にポップでレトロ。蔓植物に首をとられて口づけする青年の絵。蔓はいい。 2003.1.12 2006年 06月 29日
タイトル 毒姫 (2)
説明2005 朝日ソノラマ 三原 ミツカズ レビュー いやついこの間『死化粧師』について優れたストーリーテラーが好きだと書いたんだけど、この作品ではそれが裏目に出ましたね。だれもゴスロリの死のイメージ満載のこの設定に物語を期待していませんって。ここは詩人になって頂かなくては、っていうか、男はいらん!ひたすら毒姫のかなしみのフラグメンツを書き続けてほしかった。まさか柘榴の前身までつじつまが合わされるとはおもわなかった。がっかり。 2006.03月11日 02:49 2006年 06月 29日
タイトル 涼宮ハルヒの憂鬱
説明2003 角川書店 谷川 流 レビュー ちなみにアニメは未見です。あしからず。 名言その1。「何と大風呂敷なことか!」本書解説より。 名言その2。「なんだその設定は」登場人物柊恵一サマの台詞、おっと別の作品でした。 前半引っぱり過ぎて、文章が読みやすくなかったら、途中で投げ出してしまおうかな、というところから急転直下に物語がころがりはじめまつ。 2003年角川スニーカー大賞受賞作だそうですが、 ツンデレもメガネッ子もコスプレも、それになによりスラップスティックは既にこのころ市民権を得ていたという参考になりました。 いやしかしラストが・・・ かわいいでしゅ。なんともいえず。 また柊恵一の気分。 しかし、「憂鬱」でここまで突っ走るなら「暴走」(文庫5册目だっけ)に、期待して、いいんでしょうか。どうなんでしょうねー。きになる。 2006.03月03日 15:17 2006年 06月 29日
タイトル 死化粧師 4 (4)
説明2005 祥伝社 三原 ミツカズ レビュー この作者は、はい、御多分に洩れず、ゴスロリから入りました。っていうか初めて名前を見たのは「ケラ別冊 ゴシック&ロリータバイブル」だったような。まあそんなことはどうでもよろしい。DOLLあたりではまりましたね。 で。作家論をやってはいけません。 でもわたしはすぐれたストーリーテラーがスキです。 だから三原ミツカズは好きです。 作家論はやっちゃいけないんですけど。 分野が小説に飛びますが、たとえばホラー作家だと、鈴木光司タイプと、瀬名秀明・平野啓一郎タイプがあると思うんですよ。情緒が安定していて、家族や大切な人を守るために闘う主人公タイプ、に対して、女を化け物扱いするタイプ。といいながら『ブレイン・ヴァレー』は発売とほぼ同時に読み切りましたがね。 で。 三原ミツカズは、鈴木光司タイプだと思うんです。 読んでて安心する。まんがだと、『学校怪談』タイプ、対局にあるのが『屋根裏の長い髪』タイプ。 情緒が安定していて、際どいテーマを巧みに扱う。これはほれるしかないですよ。 それにしても思うんですが、構築=ストーリーテリングや建築や作曲編曲って、男性(の心を持つ人)じゃないとできないのかなあ。少なくとも私には無理っぽい。精神は男性にしか持ち得ないと言ったのは三島由紀夫でしたね。 さて。この本の話しに戻りましょう。 この4巻は、3でエンバーミングの学校を卒業したその後、帰国して開業までの苦労話が描かれてます。もうひとつ、アズキをスキになったわけもちらりとね。 2006.02月07日 18:52 2006年 06月 29日
タイトル 歌集
説明2005 小学館 榎本 ナリコ レビュー はじめにおことわりしておきますが、マンガです。って作者名見ればわかりますね。 「歌」というものに寄せた物語を集めたものです、と作者が後書きで書いてます。つまり短編集。全8篇、J-pop、唱歌、なつメロ、その「歌」のなかにいきなり釈迢空の「短歌」が出てきて、いやほんとにびっくりしました。 葛の花踏みしだかれて色あたらし この山道をゆきし人あり (ママ。原文は句読点があった) この歌、たしかふた通りの解釈があったんですよね。先を行く人への親近感と、踏まれた花への惜慕。作者がこの歌をどうあしらっているかは、内緒です。へへ。 装画がアールヌーヴォー風で、金の箔押しで、きれいです。要するにタイトル+ジャケ買いなんですが、せつなさはいつものナリコ節で、題材は相変わらずですが描写はソフトだし、『センチメントの 季節』をずらりと並べるよりはこの一冊を大事にしとこうかなと思うわたしでありました。 2006.02月02日 15:22 2006年 06月 29日
タイトル NANA 14 (14)
説明2005 集英社 矢沢 あい レビュー 絵もキャラクターの描きわけも巧い。プロですね。 二十歳若い一条ゆかりってとこか。 読みながら、『軽井沢シンドローム』を懐かしく思い出した。(なるほど、つまり男の本音が女性マンガに入り込んでるってのはそういうことか) しかし。 思い出しながら、それぞれの登場人物の行動の、つまりはストーリー展開の、先がことごとく読めてしまって、どんどん自分的感想としては、つまらなく、なってきた。 あーあ、あと25年遅く生まれてたら目をお姫さま描写みたいにキラキラさせながら、「●●ステキー」「☆☆みたいな子いないよねー」って熱く語れるんだろうけどなあ。寂しいっす。 しかーし。ここに至って新キャラがぱらぱらっと出てきてしまい、おまけにレンったらおやくそくどおり××までやりだしちゃうし、これはあといくつかもめないと破局には至らないな、しゃーない最後までつきあってやるかって思ってるところ。 ちなみに、わたしとしてはヤスとタクミが好きなんですが、特にヤスにしあわせになってもらいたい。タクミは放っといてよし(笑)。 しかし、このマンガ、伏線からそれを受けた展開まで長い。通読すれば、いや、しないと、話を理解できない構造になってる。このボリュームでそれが成立してるってのが、すごいな。 2006.01月10日 12:05 2006年 06月 29日
タイトル あふがにすタン
説明2005 三才ブックス ちまきing レビュー 擬人化ものというジャンルがあるそうだが、よくまあここまでマクロスコーピックに「国家」を擬人化してのけたもんだとまずそこに感心した。間違いなく作者は男性だなと余計なことまで考えた。これはただ私がものを知らないだけだからほっといてもらって。 4コママンガのほうはいい。一作品ごとについて回る言い訳(正確には解説および作者コメント)がうざい。正義ぶりっこがうざいんじゃない。擬人化4コマで描ききれないことなんか誰にだって解るのに開き直っていないのがうざい。作品数が足りなかったからではないか?などとげすの勘ぐりをつい入れたくなる。たしかに、本気で中東事情の啓蒙書を目指すのならばこの上梓タイミングは遅すぎるくらいではある。 この本に関わった総ての人が実在の「めりけん」におびえているのが見て取れる部分があって、興醒めした。つまり解説にさえ、ことがそこに至ると、隔靴掻痒の感甚だしい部分があるってコト。 じゃあ自分は正面切って米国批判をできるのか?といわれると、いえすいません、というしかないけども。 まあしかし、作品に罪はないのではないか?1ページに入ってしまう参考文献に、私が読んだのとかぶるのは一冊しかなかった(読みたいのも一冊しかなかった)けど。 たとえばここで「ひのもと」の間抜けぶりを強調したり、事実に近付けて「ぱきすタン」をもっと腹黒く描いたりすることも可能だったろうが、なんだろな、この、読後の不全感、全然情報が足りないから他の文献やらサイトやら当たってみる気になる(人がいくらかでもあらわれる)だけでもこの本の功績としていいのではないだろうか?どうかな? 個人的には「にゃでぃん」に受けてしまいました。すみません。m(__)mそして乱文失礼。 2005.10月02日 00:48 2006年 06月 29日
ヒカルの碁 (23)2003集英社
ほった ゆみ, 小畑 健, 梅沢 由香里 今は昔、小学生の囲碁ブームの火付け役になった漫画どす。 私はこれで囲碁の基礎をおぼえますた(・∀・) どこで読んだんだっけ、今フランス語版が翻訳進行中だそうだね。 とっくに中国語版、韓国語版、タイ語版(つまり囲碁の流行ってる国)は出てるらしい。 私に言わせれば脚本の勝利だね。 ジャンプの例のポリシー「努力、友情、勝利」にぴたりとハマりながら、実に見事にストーリーが進んでいく。 絵もいい。キャラクターの描きわけがここまで小気味よくなされてるマンガって最近無いよな。 うん、私も続編読みたい。ヒカルの碁成人編でないかな。 ーーーー 別サイトに載せていたレビューを順次こちらに移動させます。 これはおそらく2004.11月21日 08:55の文章。 < 前のページ次のページ >
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