|
2005年 12月 05日
解体社の公式サイトはここね。
さて。辛口です。すいません。 DMにはフルカラーのフライヤの他に、A4のコピー用紙に長い文章が書かれていて、そちらのほうが重要だったんだけど、どうせ見に行けないからって捨てちゃったんだ(泣)。だから記憶で書くことになるけれど、マイノリティが自分達の受ける不利益(本当はもっと強いコトバが使ってあったと思う。迫害でもいい)を考える時常に被害者意識を伴っていた、その事に対する「反省」が重要なテーマになりそうな事が書かれていた、と思う。答はこれから捜すのか、こんどの公演で見えてくるのか、そのへんに期待を抱いた記憶がある。 で、ありがたいご縁によって今回の東京での発表を見ることができたのだけれど。 work in progressの経過作品を見るのは初めてだったのでちょっととまどいがあった。 (まだ)中心がない。マイノリティというか主体群に、戦争被害者や天災人災の被災者が含まれるのかどうか、とにかくレイシャルなものを感じなかった、解体社スタイルに吸収されてしまったような印象を受けた。 手法としては。 舞台上で着替えるのはそれこそ20年前(はオーバーか、15年くらいにしとこ)にスザンネ・リンケがやってるし、本番中に足場組むのはほぼ10年前にデカルコ・マリーのユニットがトリイホールでやってるし、舞台奥一段高くするとかはまあ普通の手法だけどこれは効いてたかなと思った、でもスクリーンに文字を映すのをみるとどうしてもダムタイプのS/Nを思い出してしまう(わたしはS/Nにかんしては、プログレス見るどころか古橋さんの死去後の京都凱旋公演にようやく間に合ったくらい遅かったんだけど。涙)しあっちのが断然かっこよかったし。 別に新しかろうが古かろうが効果を発揮していればそれでいいんだけどね。いろいろ取り入れているのが裏目に出た感じ。散漫な印象が残った。 実は解体社公演を見るのは、大使館のに続いてこれが二度めなんだけど。 あっちの、場面ごとに物理的に場所を動かしてしまうやり方は効果があったと思う、それに、借景が美しかった。いやあの場所を選んだ事に既に表現者の意図が入っていたのだと思うけど。 で、夢の体制。これから何に絞り込んでいくのか、とても楽しみ。 最後に。冒頭の、いかつい男性がのろのろと瓦礫を集める姿は強烈に心に焼き付いてます。
by swampland
| 2005-12-05 09:33
| 舞台等評
|
ファン申請 |
||